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若手職員で構成 ChatGPT等生成AI活用検討プロジェクトチームが初会合
兵庫県はChat(チャット)GPTなど生成AI(人工知能)の活用を検討するプロジェクトチームを設置、5月15日午後、県庁で第1回会議を開いた。若手職員22人で構成し、住民サービスの向上や業務の効率化に向けた具体的な活用策をはじめ、情報漏洩などの課題、市町との連携等について協議し、秋ごろにガイドラインを取りまとめ公表、共有する方針。
この日の会議には齋藤知事も参加し、「新しい取り組みであり、若手職員の発想で、しっかり議論してほしい」と求めた。
続いて、職員の代表が趣旨説明を行った。その中でChatGPTの特徴として「言葉の流れや表現方法を理解して自然な会話文を生成可能」「様々な質問に対応できる」ことなどを説明し、活用例として「発想を広げるためのブレーンストーミング」「たたき台の作成や文章の添削」などを挙げた。そして、業務に利用する際のポイントとして「人間とAIが共存する関係を考える」「課題発見や仕上げなど、人間が担当すべき領域に注力する」「職員自身がスキル向上を図る」ことなどを示した。
引き続き、株式会社時空テクノロジーズの橋本善久代表取締役CEOがプレゼンテーションを行い、自社による新サービス「ログミーツGPT」(会議録の作成・要約)をデモンストレーションしながら生成AIの可能性を紹介。「まずは慣れ親しむことが大事」と活用を呼びかけた。
この後の意見交換では、実際に使ったことがある職員から「仕事のサポーターとして活用すべきと思う。そのルールを議論したい」「要約する能力や情報をピックアップする能力はすごい。どう使うか一人ひとりが考えるべき」「仕事の補助として使うことで、我々職員は現場に出て、課題の発見などに時間が活用できる」といった意見があった。
アドバイザーの神戸大学大学院国際文化学研究科の村尾元教授は「仕事の仕方を変える時代。どう改革するかの議論を」、株式会社エクサウィザーズの大植択真取締役は「使うか使わないかより、どう使うかがポイントになっている。AIには無い人間の好奇心や意思を大事にすることに意義がある」と訴えた。
橋本氏は「AIは千回質問しても文句は言わないし、駄目だししても怒らない。使いこなすと頼もしいパートナーになる」とコメント。
最後に齋藤知事は「リスクを懸念しつつ、人類の発展のために使うことが大事。各部署で効率化できる課題を洗い出して、議論していく。そのプロセスも大切にしたい」と述べた。