• 兵庫県新規採用職員辞令交付式 県民一人ひとりに寄り添って仕事を  令和4年度がスタートした4月1日、県庁南側の県公館で県新規採用職員の辞令交付式が開かれた。今年度採用されたのは294人で、うち女性は147人で半数となった。また、一般事務職は146人、技術職は148人となった。
     辞令交付式では、一人ひとりの名前が呼ばれたあと、代表して永園佑奈さんが齋藤元彦知事から辞令を受け取り、小畑多希琉さんが「公務員として誠実かつ公平に職務を執行することを固く誓います」と宣誓した=写真。
     訓示に立った齋藤知事は、「みなさんを県職員として迎え入れ、一緒に仕事ができることを大変嬉しく思う。コロナ禍で期待した学生生活を送れなかった人もいると思う。しかし、その経験は無駄ではない。私自身も学生時代、平成の不況で、家業が苦しく東京での学生生活は難しいと思ったが、奨学金のお陰で無事に卒業することができた。その経験によって公務員生活、政治家としての視野が広がった。皆さんの仕事は県民一人ひとりの悩みや不安に寄り添い、社会や地域課題を解決する仕事。悔しい学生生活だったかもしれないが、だからこそ、県民一人ひとりに寄り添って仕事をしてもらえるものと期待している」とコロナ禍の厳しい状況の中、県庁を志した若者たちを激励した。
     その上で、「これから一緒に県政を前に進めることになるが、私がめざすのは躍動する兵庫。誰もがイキイキと安全・安心して暮らせる県をつくりたい。人口減少、災害、コロナ対策など難局を前に創意工夫して行動を起こすことが求められている。チャレンジしながら前に進むことを県庁が率先して取り組む」と述べ、県政の3つの姿勢を説明した。
     「1つは『開放性を高めるオープンな県政』。民間企業、NPОなどと連携し、パートナーとして仕事を進める」
     「2つ目に『誰も取り残さない県政』。広大な県土、多様な地域に暮らす全ての県民が安心して幸せに生活ができる。困っている人に行政が手を差し伸べる」
     「3つ目に『県民ボトムアップ型県政』。課題は現場にある。私も知事になって保健所などに足を運んだ上でコロナ対策を行った。現地に足を運び県民と対話する姿勢が大事。新年度は対話を重視し、現場主義の徹底をキーワードに進める」
     さして「まず、3日、そして1週間、さらに3カ月がんばる。気負わずに自然な形で一歩いっぽ仕事を覚えてほしい。その中で3つの姿勢を忘れないでもらいたい。これからの時代、仕事も大事だが、プライベートも大事。家族を大切にしてほしい。そして同期のつながりも重要。仕事の課題を共有できる同期のつながりを大事にしてほしい。ワーク・ライフ・バランスは私も率先する。会議、打合せなどはコンパクトにし、さっさと仕事を終わらせてプライベートの充実を」と呼びかけた。
     最後に「兵庫県を舞台に活躍し、将来を担う人材として育つことを全ての職員が期待している。一緒にがんばろう」とチーム兵庫のメンバーとして歓迎した。