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県立はりま姫路総合医療センター開院 命を救う、守る 播磨姫路圏域の中核的医療機関
県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院が統合再編した「兵庫県立はりま姫路総合医療センター(愛称:はり姫)」が5月1日開院した。県立と民間の病院の統合は初めて。5年以上の準備期間を経て、播磨姫路圏域の中核的医療機関として新たに誕生した。
病床数は736床で県立病院としては最大規模。両病院が行ってきた循環器疾患医療、救命救急センター機能などを継承・発展させた高度専門・ 急性期医療の提供。さらに、一刻を争う事態に対する三次救急機能が一体化したことで幅広い疾患に対応する救急医療が可能になった。
また、播磨姫路圏域は過疎地域や離島を含む広大なエリアで、医師数が少ないことが大きな課題だったが、医療人材の育成拠点として若手医師の研修環境を充実、併設した教育研修棟で臨床研究や医療機器の開発も実施するなど、質の高い診療・教育・研究によって、将来の活躍が期待される医師・医療従事者が集まるリーディングホスピタルをめざしている。
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開院に先立つ4月23日、記念式典が開かれ、関係者ら約250人が出席した。
まず、正面玄関でテープカットを行い、開院を祝した=写真上。室内に移動し、姫路市立姫路高等学校吹奏楽部が記念コンサートで元気あふれる演奏を披露。引き続き、齋藤元彦知事があいさつに立ち、「はり姫が播磨姫路圏域の中核的な医療機関として存在感を発揮し、愛され、信頼される病院となるよう、スタッフとともに努力する」と訴えた。
杉村和朗県病院事業管理者が経過報告を行ったあと来賓祝辞。県議会の藤本百男議長は「計画から着工まで多くの議論があった。新型コロナウイルスの発症後には感染症への対応を図る機能を備えるなど、多大な苦労があったが、多くの方の尽力、力添えで開院の運びとなった」と感謝の意を述べた。
地元の清元秀泰姫路市長は「悲願が達成した。最先端医療とともに医師確保、人材育成の拠点として期待している。地域の夢と希望であり、命を守る砦となることは間違いない」、藤澤正人神戸大学長は「姫路駅前の絶好な場所に全国有数の大規模病院が誕生した」と喜びを語った。
続いて、木下芳一院長が診療機能・スタッフを紹介し、「『良質な医療を良質なチームで』をモットーに一丸となって診療にあたる」と決意表明した。
式典後、内覧会が開かれ、出席者らは最先端の医療機能や病院空間の快適性などを視察した。