SDGs兵庫独自の18番目ゴールナンバー JC兵庫が策定、斎藤知事に提言

 地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓って、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の17からなるゴールに加え、日本青年会議所(JC)近畿地区兵庫ブロック協議会が兵庫県独自の18番目のゴールを策定した。
 10月11日午後、神戸市中央区の県公館に同兵庫ブロック協議会の前川絹雄会長ら役員が斎藤知事を表敬し、18番目のSDGsゴール及びターゲット、達成に向けたアクションプランをまとめた提言書を手渡した。
 JCは地域に根差した社会貢献活動を展開し、SDGsでは国内で最も活発に取り組む団体を目指している。同兵庫ブロック協議会においても県内で少子高齢化、人口減少が進む中、兵庫を持続可能な地域として成長させていくべく、全国に先駆けた取り組みとして18番目のゴールを策定した。
 新しい兵庫独自の18番目のゴールは
 「 兵庫各地の特色を活かして地域社会の活力を生み出す」
 そして、次の5つのターゲットを設定した。
 ①地域に根ざした文化・歴史・風土・日々の暮らしなどに着目し、地域独自の価値を見出す。
 ②多様性を活かした兵庫の魅力を創造する。
 ③兵庫各地での地域内循環経済の実現に向けた意識を醸成する。
 ④地域が持つ様々な魅力を掛け合わせることにより、新たな価値を生み出す。
 ⑤地域愛とともに兵庫愛を育む。
 そして、達成に向けたアクションプランでは、「産業の活性化」「交流人口の増加」「活力あるまちづくり」などの項目にそって具体的な行動指針を掲げた。
 さらに、県に対する要望事項として、18番目のゴール及びターゲットの県民への周知や、アクションプランにそった事業・活動の奨励及び支援などを申し入れるとともに、県としての事業化や各地域間における相互調整等の検討を求めた。
 斎藤知事に提言書を手交した前川会長らは、18番目のゴールのロゴも披露した。
 斎藤知事は、「知事選挙の際に私が皆さんと意見交換した中で、県独自のSDGs18番目のゴール策定の話を聞き、面白い、展開したいと思っていた。それが今回実現した。17の概念プラス・ワンを自分でつくることは、新たな挑戦の表れ。各地域の特色を生かすことが、その地域を盛り上げ、持続可能な社会のために重要。県としても18番目のゴールをしっかり受け止め、一緒になって前に進めたい」と連携した取り組みを約束した。
 このあと、同協議会のメンバーと斎藤知事が「人口減少・超高齢化」などをテーマに意見交換を行った。