• 齋藤兵庫県知事が2022「年頭あいさつ」  「新しい仕事のやり方で筋肉質な組織体制にし、新しい兵庫づくりに向けて一緒に歩もう」―1月4日、県庁南側の県公館で齋藤元彦知事が令和4年の年頭あいさつを行った。県公館には本庁局長以上の職員約70人が参集し、地方機関を含む職員にはインターネットで動画がライブ配信された。
     まず、齋藤知事は「引き続き、コロナの次なる波に備え、現場・現場での対応をしっかり行いたい」とした上で、「昨年は、大きな動きがあった年だった。20年振りに知事が交代し、新しい県政がスタートした。私自身、年末には1年を表す漢字として『動』を選んだ。令和4年もいろんな動きがあると考えられる。知事に就任して既に5カ月。来年度予算編成で新しい県政のスタートを示したい。コロナを乗り越えた後の兵庫をどう進めるか、その第一歩になる」と今年1年の決意を語った。
     そして「デジタル化の推進や大阪・関西万博に向けた人、物、投資の流れを呼び込み。SDGsも官民連携でしっかりと進めていく。経済界だけでなく、農林水産業、地場産業、まちづくりなどあらゆる、いろんなところで兵庫県がしっかり取り組みたい。その他でもベイエリアの活性化、スタートアップ支援、子育て支援、苦しい立場にある方をしっかりと支えることなど、来年度予算編成でしっかりとやりたい。さらに、防災に強い県として、南海トラフ地震に備えていく」と課題を示した。
  • 「躍動する兵庫の第一歩しるす年に」  その際に大事なこととして、「部局長がしっかりとマネジメントしていただきたい」と求め、「知事があらゆる仕事の流れに関わることを改めたい。部局長のマネジメントの中で、知事はポイントとなる仕事、業務について相談しながら、大きな方向性、流れを考える仕事のやり方をしたい。そして、職員の皆さんには空いた時間でクリエイティブなことや対外的な調整などをやっていただきたい。私自身にとっても勇気がいることであり、就任初年度で全ての事業を見ることの方が安心だが、働き方改革を行い、若い職員には早く家に帰ってプライベートを充実してほしい思いがあり、思い切って仕事のやり方を見直していく」と訴えた。
     さらに、「行財政構造改革も進めているが、予算編成も含め、新しい知事になった直後だからこそ、県庁を新しい仕事のやり方で筋肉質な組織体制にし、そのうえで新しい兵庫県づくりに向けて一緒に歩んでいく」と組織の刷新を強調した。
     そのために、大事なポイントとして4点。
     ①前例にとらわれず創意工夫を行う。
     ②試行錯誤を繰り返す。失敗を恐れず挑戦、チャレンジしていく。
     ③県民目線を忘れず県民ボトムアップ型県政を共に歩む。
     ④働き方改革。仕事を一生懸命しつつ部下のプライベートの充実、ワーク・ライフ・バランスに配慮する。
     最後に「令和4年、共に躍動する兵庫づくりの第一歩をしるそう」と呼びかけた。