-
太陽光発電導入 マッチング支援事業者と県が協定 兵庫県は、太陽光発電設備導入を希望する県内事業者と施工事業者のマッチングを行う支援事業者を公募し、審査の結果、他の自治体でも実績がある株式会社エナーバンクを選定した。5月14日午後、県庁で協定締結式が行われ、同社の村中健一代表取締役と齋藤知事が協定書を交わした。今後、相互に協力し、再生可能エネルギー導入の拡大を目的に太陽光発電の普及を図る。
県内での温室効果ガス排出量の約7割が産業・業務部門からの排出であり、近年、サプライチェーン全体での脱炭素を目指す動きも進んでいることから、「事業者用太陽光発電の共同調達支援事業」として取り組みを後押しすることにした。
県と今回、協定を締結した株式会社エナーバンクが太陽光発電導入を希望する事業者を募り、施工事業者とマッチングを行う。施工事業者から事業者が希望する購入、リース等の提案を受けることができ、事業者にとっては、支援事業者により、見積取得や提案の比較検討に関するサポート、スケールメリットを活かした価格低減、施工事業者の適格性等の審査による品質確保といったメリットがある。
事業の実施にあたっては市町と連携して進めることにしており、現在19市町が共催、20市町が協力することになっている。
協定締結式で齋藤知事は、「県では令和7年3月に第6次環境基本計画を策定し、将来にわたり環境・経済・社会が持続可能な形で好循環することにより県民の幸福実現を目指した施策を展開している。その中で、脱炭素が大きな柱。カーボンニュートラル社会の実現には事業者の積極的な取り組みが欠かせない。本日提携したエナーバンクさんは、既に自治体と連携して脱炭素の実現、エネルギー問題の解決を目指した活動をされており、ノウハウ、知見を生かしていただきたい。力を合わせて太陽光発電の導入促進、脱炭素社会の実現に取り組む」と語った。
村中代表取締役は、「私たちの強みは電力的知見とデジタル技術活用のマッチング。すでに大阪府、神奈川県、千葉県などで実績があり、タイアップした事業者は大きな企業から、中小のあまりノウハウがない企業もあり、そこを丁寧にサポートできる体制があるのが特徴。兵庫全体の脱炭素の推進に県と一緒に邁進することで、実際に太陽光発電の導入が増えたという未来に向けて頑張りたい」と意欲を示した。