• トレック・ジャパンと兵庫県が初のスポーツ連携協定 サイクルツーリズムなど推進  世界的自転車メーカーの日本法人トレック・ジャパン株式会社(本社:西宮市)と兵庫県が7月27日、スポーツ連携協定を締結した。県は今年4月、教育委員会からスポーツ振興課を知事部局に移管し、公民連携によるスポーツの新展開に取り組んでいる。締結はその一環で、スポーツに特化した連携協定は初めて。
     協定に基づき、①サイクルイベントの情報発信、②ヘルメット着用の推進、③自転車の安全利用の促進、④サイクリストの拡大、⑤サイクルツーリズムの推進などに連携して取り組む。
     また、9月に開催される「2023淡路島ロングライド150」では、会場に両者の連携ブースを出展し、参加者をサポートすることにしており、サイクルスポーツの魅力を広く発信していく。
     締結式は同日午前、県庁で開かれた。齋藤知事は「サイクリングの人気は高まっている。子どもから高齢者まで裾野は広く、体力づくりなど楽しみ方も増えている。通勤にも使われ、環境にやさいしく、利用の可能性は広がっている」と述べ、「県内では淡路島を中心にサイクルスポーツが人気。アワイチ(淡路島一周サイクリング)や滋賀県のビワイチ(びわ湖一周サイクリング)に加え、瀬戸内も視野にサイクルツーリズムの振興が大事。このタイミングで協定を締結することができた。スポーツを切り口とした地域活性化の第1段となる。ヘルメット着用など安全な乗り方も県民に広げていく」と連携した取り組みに意欲を示した。
     同社の田辺修一マーケティングマネージャーは「サイクリングは生涯楽しめるスポーツ。一人でも多くの人に乗ってもらいより良い生活に貢献したい。排気ガス削減などサステナブルな取り組みも一緒に進めたい。県内には淡路島や六甲山など自転車を楽しむ環境が沢山あり、県と連動して新しい可能性を広げる。ヘルメット着用キャンペーンの実施なども連携して行いたい。兵庫からサイクリングを盛り上げ、全国に発信する」と意気込みを語った。