• 女将の会と齋藤知事が懇談会  7月7日、兵庫県旅館ホテル生活衛生同業組合「女将の会」と齋藤元彦知事との懇談会が神戸市内のホテルで開かれた。業界に大きな打撃を与えたコロナを乗り越え、一丸となって兵庫五国の魅力発信、観光振興に力を尽くすことを確認した。
     女将の会は平成11年に発足、以来、観光キャンペーンなどでは率先して駅や街頭に立ち、活動するなど兵庫の観光PR・振興に精力的に取り組んでいる。
     この日は七夕とあって、齋藤知事は播州織の浴衣姿で登場。「気が引き締まる」と感想を述べたうえで、「7月1日から兵庫デスティネーションキャンペーンがスタートした。コロナからの観光の復活への大きな起爆剤になる。昨年度は新たな観光戦略を策定した。全国初のユニバーサルツーリズム推進条例も制定した。皆さんとともに一歩いっぽ前に進めていく」と一層の連携を訴えた。
     そして、「2030年の神戸空港の国際化を含め、いろんな良い流れができている。一方で観光業界では人手不足が課題。対策をしっかりと考えていく」と約束した。
     女将の会の木下圭子会長は、「行政と民間が心一つに兵庫の魅力、地域の可能性を見つめ直し、万博に向かって頑張りましょう」と呼びかけた。
  • 一丸となって五国の魅力発信 コロナからの観光復活へ  意見交換では、女将の会から「万博に来られた方が兵庫を訪れても満足できるコンテンツは沢山ある。外国の方を迎える準備も万端。あとは兵庫県を知ってもらうことが大事。食泊予約サイトで宣伝する予算がほしい。来られたらフィールドパビリオンを伝え、訪問してもらえるようにする」、「悲願だった神戸空港が国際化されることになった。インバウンドを他府県に取られないよう、国際便が一便でも多く入ってくるように、若い齋藤知事のパワーを発揮して」と求めた。
     齋藤知事は「2030年を目途とした神戸空港の国際化で大きな一歩を踏み出せる。一つ一つ課題を解決しながら進めていく。宿泊予約サイトは個人客の導入口になっている。予算面も含めて相談したい」と答えた。
     さらに、女将の会からは「但馬空港をもっと便利に」、「淡路島に観光客が使いやすい交通手段があれば」といった課題も示された。
     また、齋藤知事は、「万博期間中に会場で一緒に、兵庫の魅力を発信したい」と求め、女将の会の木下会長は了解し、「これから毎年、七夕の日に懇談会を開きたい」と提案した。