• 外国人留学生採用ワンストップ相談窓口を開設  「外国人留学生採用ワンストップ相談窓口」が5月12日、神戸市中央区の兵庫国際交流会館に開設された。兵庫県が外国人留学生の県内就職の促進、企業の受け入れ体制を支援するため設置した。製造や観光の現場で人手不足が深刻化する中、解決策の一つとしても外国人人材の就労を促進していく。
     事務局は県内39の大学・短期大学が加盟する大学コンソーシアムひょうご神戸が担う。留学生支援の経験と専門知識が豊富な相談員が、留学生の就職活動に関する疑問や悩み、企業側の留学生採用の不安など双方の相談に対応する。
     12日午前には、窓口設置場所の同会館1階の大学コンソーシアムで開所式が開かれた。企業や大学関係者、外国人留学生らが見守る中、齋藤知事と大学コンソーシアムの中井伊都子理事長が看板を掲示した。
     齋藤知事は、「近畿では初の設置。兵庫県内の外国人留学生の数は7千人超で全国比3.8%だが、就職者数は2.4%になり、県外で働く人が多い。兵庫県は、ものづくり産業が盛んで、現場だけでなく海外への営業を行う人材も求められ、そのマッチングなどを行いたい。兵庫県で外国人が働き続けられることをめざす」と述べ、連携した取り組みを呼びかけた。
     中井理事長は「外国人留学生への期待は大きいが様々な課題がある。壁を乗り越えるため、就職活動や企業文化への理解など、この窓口で産・官・学が協力して取り組んでいく」と訴えた。
     出席していた留学生は「どんな企業があり、どんな手続きが必要かなどのアドバイスを受けたい」「日本で色んなことにチャレンジし、能力を生かし、色んなサポートを受けて兵庫県で就職できるよう頑張る」と話していた。
     相談は無料で、電話・メール・対面・オンラインで対応。受付時間は月・水・金曜日の9時~16時。電話番号は078―271―0233。