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斎藤県政スタート 県庁で就任式
2021年令和3年8月1日、斎藤兵庫県政がスタートした。世界的、歴史的な大転換期を迎える中、20年ぶりの知事交代。第53代兵庫県知事に就任したのは、7月の知事選挙で、「躍動する兵庫県」を掲げ、85万8千782票を得た斎藤元彦氏43歳。
就任日の1日・日曜、コロナ対策庁内連絡会議を開催、全国知事会のコロナ緊急対策本部会議にも出席。公務が本格的に始まった翌2日・月曜、県庁で就任式や県幹部による政策会議、就任記者会見などに臨み、「新しい兵庫づくり」「県民ボトムアップ型県政の推進」を強調、「全身全霊をかけて、兵庫県を前に進めていく」と決意表明した。
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「失敗恐れず、挑戦を」職員にメッセージ
2日午前10時、県庁1号館中庭での就任式。まず、県職員を代表して荒木副知事が歓迎のあいさつ。「私たち職員は、県民一人ひとりの幸せを願い、県政の発展に向け、斎藤知事とともに誠心誠意、職務に精励する。斎藤知事におかれては、新しい兵庫づくりを先導するリーダーとして私たち職員を指導していただきたい」と述べた。
続いて、斎藤知事が参集した約千人の県職員を前に所信表明。
まず、コロナ第5波への対応。
さらに、兵庫県の広大な県土、多様な地域性を踏まえ、
「どの地域に暮らし、どのような状況にあっても、誰ひとり諦めさせない。誰ひとり取り残さない。大きな温かい県政を推進する」と訴えた。
そして、県職員に求めることとして3点。
①県民ボトムアップ型県政の実現へ、県民の声を丁寧に聞き、それをどうすれば解決できるのか、寄り添えるのか考え、実践する。
②NPOや民間企業など、さまざまなプレーヤーとしっかり連携していくため、県庁外のさまざまなネットワークを積極的につくり、多様な知恵やアイデアをどんどん取り入れる、そのようなオープンな組織運営。
③知事と職員のマッチング。長時間レク・会議をなくし、空いた時間で、よりクリエイティブなことを、そして県民にもっと寄り添った仕事を進める。
最後に、「一人ひとりが自立して考えていく、そんな仕事の進め方をやっていただきたい。もちろん全ての責任は私がとる。失敗を恐れず、どんどん挑戦してほしい。一緒に兵庫県をもっと前に進めよう」と呼びかけた。
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ともに県民ボトムアップ型県政を推進
午後からの会見では、新県政推進室の設置を発表。公約の実現にスピーディに対応するため知事直轄の組織として設け、室長に中播磨県民センター長の小橋浩一氏、その下に局長級の次長、課長級の職員をそれぞれ4人程度置く。
業務として、斎藤知事は「行財政改革」「ワーケーション知事室」などをテーマとして挙げ、「20年ぶりの知事の交代という大きな県政の転換期なので、一定の改革の推進であったり、新しい斎藤流の県政をやっていくための推進母体」と説明した。 -
新しい兵庫づくりに全身全霊
この後、斎藤知事は県庁南側の県公館で、井戸前知事と事務引継書に署名。井戸前知事から激励を受けた。
斎藤知事は昭和52年11月15日生まれ。神戸市須磨区出身。元彦という名前は昭和37年から2期兵庫県知事を務めた金井元彦氏にちなむという。東京大学経済学部卒業後、総務省に入省。佐渡市総合政策監、飯舘村政府現地対策室、宮城県総務部市町村課長、同財政課長、総務省自治税務局都道府県県税課理事官、大阪府財務部財政課長などを歴任した。