• 新県知事に斎藤元彦氏  任期満了に伴う兵庫県知事選挙は7月18日投開票され、いずれも無所属新人で、総務官僚、大阪府財政課長などを務めた斎藤元彦氏(43)=自民、維新推薦が、前兵庫県副知事の金沢和夫氏(65)、元兵庫県議の金田峰生氏(55)=共産推薦、元加西市長の中川暢三氏(65)、音楽塾経営の服部修氏(47)を破り、初当選を果たした。投票率は41・10%だった。
     5期20年にわたり、兵庫の発展にリーダーシップを発揮してきた井戸敏三知事が退任を表明、県政の継承か刷新か、初の自民・保守分裂選挙になるなど、令和新時代、ポストコロナ社会の新しいリーダーを決める歴史的な選挙戦となった。
     結果、「躍動する兵庫県」を掲げた斎藤氏が85万8千782票を獲得し、激戦を制した。8月1日から斎藤県政がスタート。コロナ対策、暮らし・経済の再生、災害に強い県土づくり、持続可能な行財政基盤の確立などへ、果敢に挑み、新しい兵庫創生へのリーダーシップ発揮が期待される。
  • 若い世代で新しい兵庫をつくる  午後8時、投票が終了。その直後に斎藤氏当確の報、神戸市中央区の事務所では支援、支持者らから大きな拍手が。数分後、斎藤氏が事務所に駆けつけ、「躍動の県政」実現へガンバロー・コール。斎藤氏は感謝の言葉を述べた上で、「県政を刷新し、若い世代で新しい兵庫をつくりたい思いが支持を得た。コロナ禍、誰一人取り残さない温かい大きな県政を進める」と表明した。
     続いて、報道機関からのインタビューでは、「これからが戦い、しっかりと仕事をする」と述べ、「県政をよく見て、守るべきことは守り、変えるべきことは変える。まず、コロナワクチン接種のスピードアップを市町と連携して、スピード感をもってしっかりと対応する」と訴えた。

    兵庫県知事選 確定得票(投票率 41.10%)
    当選 斎藤 元彦 858,782 無新 自民、維新推薦
       金沢 和夫 600,728 無新
       金田 峰生 184,811 無新 共産推薦
       中川 暢三 140,575 無新
       服部  修  46,019 無新