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第360回定例県議会が開会 県民生活、経済活動の支援へ補正予算案上程
第360回令和4年12月定例県議会が開会し、新型コロナウイルス感染症及び物価高騰への緊急対策等を柱とした令和4年度12月補正予算案などが上程された。期間は12月13日までの13日間。
12月補正予算案は総額で約1006億円(うち一般会計約965億円)。
新型コロナ対策では、第8波とインフルエンザの同時流行に対応するための医療提供体制を強化。
原油価格・物価高騰対策では、光熱水費等の上昇の影響を受けている私立学校や医療機関等に一時支援金を支給。さらに生活困窮者やヤングケアラー等に食品配布などのサポートを行う体制構築を支援する。
また、国の総合経済対策に呼応し、妊娠期から出産・子育てまで一貫した伴走型相談支援と経済的支援を一体的に行う出産・子育て応援交付金を市町に交付するほか、9月に起きた静岡県での園児バス置き去り事案を受け、幼稚園や特別支援学校などの送迎用バスの安全装置改修などを補助する。
中小企業等に対する支援では、省エネやコスト削減に資する設備を導入して、新事業へチャレンジする取り組みへの補助金の支給や、無利子・無保証料融資(いわゆるゼロゼロ融資)の返済本格化に伴う借換需要の増加に対応するため、伴走型経営支援特別貸付の要件を拡充するとともに、企業再生貸付にコロナ対応分を創設する。
また、地場産業の中でも、製造工程において国の燃料価格激変緩和対策の対象とならないLPガスの使用量が特に多い事業者に対し、一時支援金を支給。
観光需要喚起のため、12月27日までの「ひょうごを旅しようキャンペーン・ワイド」を令和5年1月以降も延長。インバウンド需要の本格回復に対応するため、万博時のフィールドパビリオンの展開も見据え、古民家等を活用した宿泊施設と地域のコンテンツをつなぐモデルツアーの造成やインバウンド対応可能なガイド育成などに取り組む。
農林水産事業者への支援では、家畜ふん堆肥等を活用した農作物生産や、自給飼料の増産を進める地域や農家の取組に対して支援。産地競争力を強化するための農業機械導入を支援するとともに、収益強化や規模拡大に取り組む畜産農家の牛舎整備を促進するとともに、間伐や路網整備、高性能林業機械の導入を支援する。
防災・減災、国土強靱化加速化対策事業については、治水などの事前防災対策、社会基盤施設の老朽化対策、迅速な復興を支える道路ネットワークの整備促進を図る。
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開会日の12月1日の本会議で、齋藤知事は補正予算の概要などを説明したうえで、「新年度の予算編成がスタートした。県政改革方針に基づく取組を着実に進めるとともに、限られた財源の中、各部長等の創意工夫により、選択と集中を徹底し、大阪・関西万博開催に向けた取組や持続可能な地域社会・脱炭素社会づくり、公民連携など新たな施策の展開を図る」と新年度予算編成の方針を示した。
本会議の冒頭には、8期31年余の長きにわたり、兵庫県の発展に尽力され、11月10日に逝去された原吉三議員(神戸市中央区選出・自民党)に、黒田一美議員(ひょうご県民連合・神戸市垂水区選出)が追悼の辞を述べ、全員で黙とうを捧げ、冥福を祈った。