• 県新規採用職員辞令交付式  令和6年度がスタートした4月1日、県庁南側の県公館で兵庫県新規採用職員の辞令交付式が開かれた。今年度採用されたのは298人で、うち女性は140人となった。また、一般事務職は158人、技術職は140人となった。
     辞令交付式では、一人ひとりの名前が呼ばれたあと、代表して岡野玲士さんが齋藤元彦知事から辞令を受け取り、河合多香蘭さんが「公務員として誠実かつ公平に職務を執行する」と宣誓した。
     訓示に立った齋藤知事は、「皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしている」と歓迎し、「本日から県職員としての生活がスタートする。不安、希望を胸に抱きながら、この場にいるのではないかと思う。昨年5月に新型コロナが5類に移行した。社会・経済活動が正常化された。ここにいる多くの皆さんが学生時代に、授業や部活動、友人との交流など様々な制約があったと思う。悔しい思いをしたかもしれない。そのような中でも夢を叶えるために、様々なことにチャレンジしたと考えている。その経験は県庁で仕事をしていく上で糧になる、力になると信じている」と激励した。
     そして、「目指すのは躍動する兵庫。少子化が課題となっている。一方、人口が減る時代だからこそ一人ひとりが輝き、個の力が漲る兵庫県をつくりたい。とりわけカギとなるのは若い世代。若者・Z世代応援パッケージをまとめた。若い世代を直接支援する施策を並べている。若い世代を経済的、精神的に支援する一方で、大事なのは主権者としての意識を持つこと。私は政策に関心を持ってもらうことが大事だと考えている。政策への関心が政治への関心につながり、社会に参画しようという意識につながる。だからこそ若い世代、Z世代に直接響く施策を行うことで、なぜ兵庫県はこういった施策をするのか、考えるきっかけをつくりたい。つまり主権者としての意識を育んでいきたい。一人ひとりが社会に対してもっともっと意見を言う、参画することが今後の日本にとって大事なポイントになる。兵庫県は若い世代に向けた施策をどんどん全国に先駆けてやっていく。その気概を持って頑張っていただきたい」と鼓舞した。
  • 躍動する兵庫へ共に挑戦  また、「来年の1月17日に阪神・淡路大震災から30年の節目を迎える。震災の経験は30年経つと急速に風化すると言われている。皆さんは震災の記憶がない世代だと思う。だからこそ兵庫県は次の世代に経験・教訓をつないでいく」と県の責務を訴えた。
     さらに、「これから働き方改革をしっかりやっていく。県庁舎の建替えの問題を発端として、働き方改革は新しいステージにある。4割出勤を目指したテレワーク、ペーパーレス、ストックレスなど大胆な働き方に取り組む。若い職員には十分経験が積めるように配慮し、先輩の経験や知識をつないでいけるように対応する。結婚や出産、子育てをする際にワーク・ライフ・バランスが大事なテーマであり、それが出来る環境をつくっていきたい」と説明した。
     最後に「これから、それぞれの部署に配属されるが、私も総務省に入って、最初は何も分からい状況だった。仕事が思うようにできないと痛感することがあると思うが、けっして諦めることなく、まずは1週間、1カ月、半年、1年と一つ一つ目標を持って焦らずに仕事をしてほしい。皆さんの活躍が新しい兵庫県の礎をつくる大きな力になる。若い力は兵庫県庁にとって宝物だと思っている。果敢に挑戦して躍動する兵庫に向けての一歩を共に歩んできたいきたい。一緒に頑張ろう」と呼びかけた。