• 「兵庫デスティネーションキャンペーン」オープニング 豪華観光列車「銀河」が県内めぐる  兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)が7月1日から始まった。「兵庫テロワール旅―私の感動、その先へ。―」をキャッチフレーズに9月30日までの3カ月間にわたり、ひょうご五国の風土に育まれた食や歴史、文化、産業に根差した本物の体験が味わえる質を重視したコンテンツを提供し、全国、海外の人たちをもてなす。
     デスティネーションキャンペーンはJRグループ6社が自治体と連携し、全国規模で展開する観光キャンペーン。兵庫県での開催は14年ぶり2回目。観光列車の運行や、世界遺産登録30周年を迎える姫路城の非公開エリアの公開、神戸ジャズ100周年イベントなど、DC特別企画を実施。兵庫県全域をおトクに周遊できる兵庫DC限定の特別企画乗車券も販売している。
     開幕日の1日には、JR神戸駅1番のりばでオープニングセレモニーが開かれた。ジャズバンドが演奏する中、姫路駅を出発していた豪華観光列車「WEST EXPRESS (ウエスト エクスプレス)銀河」が11時39分に到着。この日の銀河は完売で30組72人が乗車。到着するとホームに降り立ち、有馬芸妓の歓迎を受け、地元・灘の酒やお菓子などがふるまわれた。
  • 観光復興の起爆剤 ポストコロナの新しい旅つくる  乗客や関係者らが見守る中、齋藤元彦知事は「コロナ禍の3年間、観光は厳しかった。ようやくコロナが5類感染症に移行し、人の流れをさらに盛り上げるタイミングで、キャンペーンがスタートした。兵庫の観光復興の大きな起爆剤になることは間違いない」と意気込み。そして「テロワール」について「観光地を見て楽しむことに加え、何故こういったものがあるのか、歴史や文化、人の営み、努力を知ってもらうもの」と説明し、「ポストコロナの観光のあり方、新しい兵庫の観光つくる大きなきっかけになる。しっかり成功させ、さらには2025年の大阪・関西万博につなげ、兵庫・関西を盛り上げていく。しっかり頑張りましょう」と呼びかけた。
     JR西日本の國弘正治兵庫支社長は「県内各地の人がつくりあげたコンテンツによって、五国どこにいっても新しい旅を体験できる。テロワール旅の魅力を存分に楽しんでほしい」と訴えた。
     続いて、特製テロワール弁当の開発に取り組んだ大学生が、完成した駅弁2種類の写真パネルを國弘支社長と高士薫ひょうご観光本部理事長に手渡して披露した。
     12時9分、発車の時間となり、銀河は齋藤知事ら多くの人に見送られ、城崎温泉駅へ旅立った。