• 県庁インターンシップ生と知事が「学生未来会議」  県職員の仕事を体験する県庁インターンシップに8月28日から参加していた学生140人と齋藤元彦知事による「学生未来会議」が最終日の9月1日午後、県公館で行われた。若者を取り巻く課題や意見を県政に反映させるため、知事就任後、定期的に開催している。7回目となる今回は、事前に14班に分かれ、3つのテーマから1項目を議論、その結果を代表者が発表した。
     開会あいさつで齋藤知事は、「県は若者・Z世代の応援パッケージをつくることにしている。その取り組みを皆さんとともに考えたい」と訴えた。
     続いて、学生代表が意見発表。テーマ1、将来の妊娠のための健康管理を促す取り組み「プレコンセプションケア」の推進では、認知度が低いことを課題として指摘し、若者がゲーム感覚でヘルスケアチェックできるアプリの開発を提案した。
     齋藤知事は「いいアイデア。不妊治療は年齢が高くなるとハードルも高くなる。20代から体調管理、健康維持に取り組んだ方がいい」とコメントした。
  • シエスタ(仮眠)導入や昼休憩の時間選択など提案  テーマ2は大学における修学支援。奨学金を所得に応じて納付する出世払い型制度の導入を説明。若年期での金銭的余裕ができることなどのメリットを挙げた。
     また、学生からは県が県立大学の授業料無償化を行うことに関連して、国立大学での実施について質問があり、齋藤知事は「国全体でやってもらえるよう働きかけている」と答えた。
     テーマ3は多様な働き方の推進。県庁でのテレワークについて、窓口業務などに対応して部署ごとに選択できるようにする、業務の生産性を向上させる取り組みとしてシエスタ(仮眠)の導入やシエスタルームの設置、昼休憩の時間を10時から14時の間で選べるようにすることなどアイデアを披露した。
     さらに、学生からは「議論の中で県庁舎を残してほしいとの意見があった。県民のランドマークであり、職員の交流の場でもある」との声があがった。齋藤知事は「ワーク・ライフ・バランスで生産性を上げる。県民、職員にはしっかりと説明したい。庁舎は一旦壊して緑の公園にする。その政策効果、4割出勤の効果を見て、建物が必要かどうか、段階を踏みながら判断する」と基本姿勢を示した。
     最後に齋藤知事は「班ごとの議論の中で色んな意見があったと思う。それも聞きたい。政策提案が大事な一方で、質問の中に政策のヒントがあることが多い。私のモットーは対話と現場主義。そのような取り組みを一緒にやりたい」と呼びかけた。