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第361回定例県議会が開会
第361回2月定例兵庫県議会が2月13日開会した。令和5年度兵庫県当初予算案などが上程され、3月20日までの36日間にわたり審議される。
提案説明に立った齋藤知事は「大きな転換期を迎えている」と時代認識を語り、だからこそ「一歩を踏み出す。前に進めば、見える景色も変わり、やがて私たちの不安は可能性へと変化していく。臆することなく前進する。新たなチャレンジで扉を開く。それが私のめざす『躍動する兵庫』」と目標を示した。
その上で、「激動の時代にあって、ビジネスの世界でも強調される『3つの目』を持つことが重要」として
①虫の目。近づいて見ることであり、現場主義の徹底。
②鳥の目。空高く飛ぶ鳥の目線のように、大局的な視点で俯瞰する。
③魚の目。潮の流れを読む魚のように、時代や社会の流れを捉える。
と訴え、令和5年度の重点施策を説明。
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齋藤知事提案説明「ポテンシャル解き放ち、次代の突破口を開く」
最後に「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」と、イタリアの至宝と言われたサッカー選手の言葉を紹介し、「PKを蹴る勇気。失敗を恐れない勇気。これを持ち続ける『躍動する兵庫』をめざす。そして、果敢な挑戦で兵庫のポテンシャルを解き放ち、次の時代の突破口を開く」と決意を表明した。
また、開会に先立ち、兵庫芸術文化センター管弦楽団による議場コンサートを開催。開かれた議会をめざし、2月定例会の開会日に毎年行ってきたが、コロナ禍での中止を経て3年振りに開かれた。議員、県幹部、傍聴席では公募で選ばれた162人が見守る中、岩村力氏の指揮でモーツァルトの曲や「ふるさと」などが演奏された。