• HYOGOスポーツ新展開検討委員会 新たなスポーツ戦略 提案書を知事に手交  兵庫県では令和5年度からスポーツ行政の所管を教育委員会から知事部局に移管し、観光や地域振興施策との連携など、「躍動する兵庫」の実現にスポーツの力を最大限活用する取り組みを進めている。そのための戦略を策定するため、昨年10月、「HYOGOスポーツ新展開検討委員会」を立ち上げ、協議してきたが、最終回となる第3回の全体会合が3月7日午後、県庁で開かれ、提案書を齋藤知事に手交した。
     同委員会は、県出身の元オリンピアンや元プロ選手、学識者、スポーツ関係企業・団体の代表など14人で構成。①地域スポーツ、②スポーツビジネス、③アスリート育成、④ユニバーサルスポーツの4分科会を設けて議論を深めた。
     議論の内容をまとめた今回の提案は、①人材バンク、②空間開放、③Well-being、④スポンサーシップの4つの柱で構成。それぞれの取り組みが連携しながらサイクルしていく「HYOGOスポーツエコシステム」として展開していくことにしている。
     この日の第3回会合では、まず、齋藤知事があいさつに立ち、「昨年は兵庫ゆかりのスポーツチームが躍動した。今年5月には神戸市で世界パラ陸上競技選手権大会が開催される。これからいろんな広がりが期待できるのが兵庫のスポーツシーン。このスポーツの盛り上がりをしっかりと地域の活性化、未来に活躍する選手の育成、県民が身近にスポーツができる環境づくりにつなげていくことが大切。議論を踏まえ、兵庫のスポーツ戦略をつくる」と語った。
     委員からは、「指導者、財源、場所の3点が共通課題。解決する仕組みを提案した」「推進力がある体制づくりが重要。スピード感をもって対応していただきたい」等の意見があった。座長の長ヶ原誠神戸大学大学院教授は「進める方法、展開方法が大事。我々も応援団として兵庫スポーツの発展に協力する」と提案の具体化へ、引き続き協力することを約束した。
     この後、長ヶ原座長が齋藤知事に提案書を手渡した。齋藤知事は「できることから一歩いっぽ取り組む。成功体験が大事であり、将来的に良かったと言ってもらえるよう全力を尽くす。わくわくするアイデア、提案であり、実現に取り組む」と意欲を示した。