• 「大阪・関西万博」ひょうご活性化推進協議会  「大阪・関西万博」ひょうご活性化推進協議会が開幕500日前にあたる11月30日午後、神戸市中央区のポートピアホテルで開催された。県内の市町長、関係団体の代表らが出席し、万博に向けオール兵庫で取り組む機運を一層高めた。
     開会あいさつで県市長会会長の門康彦淡路市長は「万博を成功に導く大切な一歩を踏み出している。心一つに力強いメッセージをともに発信しよう」と呼びかけた。
     次いで、同協議会会長の齋藤知事が基調講演に立ち、県内各地で展開するSDGs体験型プログラム「ひょうごフィールドパビリオン」の取り組み状況を報告。その上で、体験プログラムの更なる充実、学校教育プログラムでの活用促進など今後の目標を示し、「解決すべきことを解決し、500日後に向けて、一緒に走り続けたい」と訴えた。
     続いて、県立美術館の林洋子館長が、万博と同じ年の瀬戸内国際芸術祭と連携し、企画展を同時開催する計画を披露。神戸商工会議所の川崎博也会頭は経済界の国内外でのプロモーション活動などを説明し、「万博は大きなビジネスチャンス。神戸空港の国際化も見据え、神戸・兵庫を徹底的にPRする」と意気込みを語った。
     引き続き、フィールドパビリオンのプレミア・プログラムとして4件が追加発表された。プログラムの全認定数は156件、このうちプレミアは5件だったが今回で計9件となった。追加されたのは『龍野に息づく、醸造体験および蔵見学ツアー』『里山の酒蔵・西山酒造場で「丹波で味わい、発酵を学ぶ」』『野生復帰したコウノトリが教える地域環境づくり』『知りたい、食べたい、触れてみたい!黒毛和牛のルーツ・但馬牛』。
  • 開幕500日前でオール兵庫の機運盛り上げ  この後、フィールドパビリオンの日本酒や、おちょこ作りを体験するモニターツアーに参加した大学生3人が登壇。「産業に携わる方と深く関わることができた」「兵庫県の隠れた魅力を発見でき、もっと知りたい」「体験型なので学ぶのが楽しい」と感想を語った。齋藤知事が加わったトークセッションで学生からは改善点として「説明時間が長いので、短縮すれば見学に時間が使える」「一日かけてのツアーはお年寄りにはハードなので、午前と午後に分けて短縮するバスツアーがあればいい」「認知度向上へ大学の授業で紹介しては」と提案。
     同協議会企画委員会委員の平櫛武氏は「事業者と学生がフィールドパビリオンを通じてつながる関係づくりは、アフター万博にもつながる」、齋藤知事は「草の根活動が大事と感じた。いろんな産業で人材不足の課題が深刻なので、その解決策にもなる」と応じた。
     また、課題となっている万博会場から県内各地への交通の拡充について関係する事業者等の代表が報告。「陸海空で交通革命を起こす兵庫の旅を目指し、その中にフィールドパビリオンを取り込む」と課題解決への意欲を示した。
     閉会あいさつで県町村会会長の庵逧典章佐用町長は、「ひょうご五国の多様で豊かな資源と魅力を発信する大きなチャンス。成功は一人ひとりの努力と協力にかかっている。さらなる奮闘を」と檄を飛ばした。