• ラグビー・コベルコ神戸スティーラーズと兵庫県が協定  ラグビーチーム・コベルコ神戸スティーラーズと兵庫県がスポーツ振興や地域創生などを協力して取り組むため、包括連携協定を締結した。県ではプロスポーツクラブと連携した地域活性化プロジェクトに取り組んでおり、バスケットの神戸ストークス、サッカーのヴィッセル神戸に次いで今回で3チーム目。
     スティーラーズと県が連携して子どもたちを対象にしたラグビー教室や試合観戦招待企画などを実施するほか、県内大学生の若い発想力とチームのリソースを掛け合わせた地域活性化事業に取り組むことにしている。
     さらに、協定書ではスポーツ振興、地域創生に加え、地域の安全・安心、健康増進・食育、障害者支援、青少年の健全育成の項目が明記された。
     11月9日午後、神戸市東灘区の灘浜グラウンド・スティーラーズ記念館で開かれた締結式で齋藤知事は、「ラグビーに触れる色んな機会を提供するとともに、阪神・淡路大震災を風化させない取り組みをともに進めたい。被災されながらもスポーツの力で県を盛り上げてもらった。2025年は震災30年の節目を迎える。協定を踏まえて経験と教訓を思い起こしながら次につなげたい」と連携した取り組みを訴えた。
  • スポーツ振興、地域創生、震災の経験・教訓の継承等で連携  神戸製鋼所の永良哉代表取締役副社長執行役員は、「日々の活動を通じて県民に愛され、応援されるチームにしたい。協定締結を機にラグビーを通じて一緒に地域創生や青少年の健全育成など様々な活動に取り組む」と意欲を示した。
     締結式には、山中亮平選手らも同席。ラグビー・ワールドカップ・フランス大会に出場した山中選手は「大きな舞台でピッチに立てて嬉しかった。楽しくプレーできた」と振り返った。具智元選手はリーグワンに向けて「いい準備ができている。チームの力となって優勝できるよう貢献したい」と意気込みを語った。サウマキ・アマナキ選手は「兵庫県は山と海が近く自然が豊かで、家族も住みやすいと言っている」、神戸市出身の李承信選手は「明石の大蔵海岸でリフレッシュしたり、トレーニングしたりしている」と兵庫県への思いを話した。
     また、齋藤知事は12月中の試合で無料招待ができるよう調整していることを報告するとともに、「兵庫県の美味しい食べ物をどんどん食べてもらってパフォーマンスにつなげてほしい。そして、いろんなところで食の大切さを発信してほしい」と選手に呼びかけた。
     この後、芝生グラウンドに移動し、齋藤知事が選手からパスやキック、キャッチなどの指導を受け、ラグビーの楽しさを率先して体験していた。