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フィールドパビリオン「神戸酒心館」をP&Gジャパン新旧社長が訪問
2025年の大阪・関西万博に向けた兵庫県の取り組みの核となる「ひょうごフィールドパビリオン(FP)」の一つ神戸市東灘区の「神戸酒心館」をP&Gジャパン合同会社の新旧社長が6月9日午前、訪問した。P&Gは世界的な日用品メーカーで、日本では神戸市に本社を置き、兵庫県との関りも深い。神戸酒心館はFPとして「『灘五郷』でSDGsを体験~世界で最も有名な日本酒の銘醸地を味わい尽くす~」プログラムを提供。齋藤知事がグローバル企業代表の2人に説明し、魅力の世界発信に協力を求めた。
訪れたのは、2015年9月から約7年間、P&Gジャパンの社長を務めたスタニスラブ・べセラ氏(現アジア太平洋・中東・アフリカ地域統括プレジデント)と、今年3月に社長に就任したヴィリアム・トルスカ氏。
まず、齋藤知事がFPを説明、「大阪の万博会場に来た人をできるだけ多く兵庫県に呼び込みたい。県全体をパビリオンにするこれまでにない大きなチャレンジであり、SDGs体験型地域プログラムとして130件を認定した。歴史、伝統文化、食、ものづくりなど、新しい時代にあわせて革新しようとする姿を見て体験していただきたい。この酒心館もその一つ。今日は率直な意見をいただきたい」と求めた。
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伝統文化と革新 海外への発信に協力
べセラ氏は「万博に素晴らしい付加価値を提供するもの。素晴らしい体験が、こんなに沢山あることに驚いている。そのことを伝えるために協力したい」、トルスカ氏は「プログラム・リストをできるだけ訪問できるよう頑張りたい」とFPの趣旨に賛同した。
続いて、(株)神戸酒心館の安福武之助代表取締役社長が、「酒米の王様」兵庫県の山田錦、六甲山の「宮水」による自然と生命の営みの伝統的な酒造り、そして、再生可能エネルギーの使用など持続可能な製法での日本酒の醸造などSDGsの取り組みを説明した。
ノーベル賞公式行事の提供酒に選ばれている純米吟醸の「福寿」などを試飲。べセラ氏は「酒造りのプロセスや飲み方だけでなく食事の幅広さも分かった。伝統文化の上にエコロジーな取り組みなど未来に焦点を当てていることが心強い」、トルスカ氏は「伝統を守りながら新しいことに取り組んでいることに感動した」と感想を述べた。
齋藤知事は万博会場からの移動の手段、海外へのプロモーションなどの課題をあげ、両氏は乗り降り自由なバスの運行、航空会社との協力などを提案し、自社の兵庫県への集客イベントの計画などFPへに参画に積極姿勢を示していた。