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全国家庭クラブ研究発表大会で西脇高校が最優秀賞
県立西脇高校の家庭クラブの生徒4人が8月24日午後、県庁に齋藤元彦知事と藤原俊平県教育長を表敬訪問し、第70回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会で全国トップ最優秀賞の文部科学大臣賞を受賞したことを報告した。
同大会は、家庭科での学びを生かして、地域課題の解決、まちの活性化などを目指した学習活動の実践、研究発表を競うもので、今年は7月28、29日に山形県で開催された。同校の最優秀賞の受賞は平成16年度に次いで2回目。
表敬訪問したのは、同校の生活情報科3年、前田菜緒(まえだなお)さん、大久保明凛(おおくぼありん)さん、桑村侑(くわむらゆう)さん、宮崎優里菜(みやざきゆりな)さんの4人と、浅井英樹校長、岩本義裕教頭、長年、同クラブの活動を支え指導してきた藤原容子教諭。
生徒さちは地場産業の播州織の再活性化へ、地元の人たちが新しい風を吹き込むべく努力する姿を見、「私たちも何かしよう」と、同校のOBから古民家を借り、昨年7月に活動拠点や交流空間となる施設をオープン。播州織の製作過程で廃棄される糸などの材料を活用して草履や鞄、防災頭巾などを作って地元の人たちに活用してもらっている。
大会では「古民家アトリエプロジェクト~播州織でやさしさと笑顔あふれる町づくり~」と題して発表した。
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播州織いかしたSDGsの町づくり 知事、教育長に報告
4人は、まず、齋藤知事に報告。「SDGsの持続可能な取り組みは地道に長くやることと、変化に応じることも大事。これからも新たな取り組みに挑戦し、地域の魅力や播州織を広めたい」「後輩に活動をつなぐことが大事。そのために(大阪・関西万博に向けて県が募集している)ひょうごフィールドパビリオンに応募することも考えたい。外国の方ら多くの方に西脇に足を運んでほしい」と、これからの目標や意気込みを語った。
齋藤知事は、「地域と一緒になった取り組みが素晴らしい。捨てるものを再利用するなど目のつけどころもいい。播州織のPRや万博に向けた取り組みを一緒になってやっていきたい」と応援を約束した。
続いて、藤原教育長を表敬訪問。報告を受けた藤原教育長は「コロナ禍で大変な苦労があったはず。3年間の集大成としての受賞であり、すごい成果。新しいSDGsの取り組みなどが評価されたと思う。みんさんの力が後輩を勇気づけるとともに、これからも兵庫県を支える人材としての活躍を期待している」と活動を称えた。
また、将来の夢を聞かれた生徒たちは「ファッションビジネスで活躍したい」「何らかの形で西脇市に関係した仕事がしたい」などと話していた。