• 全国豊かな海づくり兵庫大会の開催を記念「全国一斉海浜清掃旗揚げ式」  「広げよう 碧(あお)く豊かな 海づくり」をテーマに11月12、13日、明石市で開かれる「第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会~御食国ひょうご~」の開催を記念した「全国一斉海浜清掃旗揚げ式~虹の仲間で海づくり~」が5月22日午前、同市の江井ヶ島海岸で行われた。大会の機運醸成と海浜清掃の全国的な普及を図るため、例年、大会の開催地で公益財団法人海と渚環境美化・油濁対策機構が実施しており、今年は、ひょうご豊かな海発信プロジェクト協議会との共催で開かれた。
     この日は、家族連れら約80人が参加。まず、主催者を代表して同協議会の構成団体である県漁業協同組合連合会の田沼政男代表理事会長があいさつ。「昔は、この海岸の周辺にタコやカレイが沢山いた。今はその10分の1くらいの漁獲量で漁業者は困っている。そのため、ため池のかいぼりや海底を耕したりしている。これらの活動を理解していただき、支援をお願いしたい」と呼びかけた。
     来賓の水産庁瀬戸内海漁業調整事務所の岩本泰明所長は「海の生態系の保全や、プラスチックゴミ問題に対して様々な施策を実施している。豊かな海、川がいつまでも守られるよう努力する」と神谷崇水産庁長官のメッセージを披露した。
  • 豊かな海へ陸域を含めた活動の広がりを  豊かな海づくりの取り組みなどについて説明を受けたあと、清掃活動を開始。海岸は日ごろから清掃が行き届いているのか、利用者のマナーが良いのか、ゴミは少なかったが、お菓子の袋や流木などを分別しながら丁寧に拾い集めていった。海藻にルアー(疑似餌)が絡んでいたのを見つけた母親は、「人が踏んだり、魚が食べたりしたら大変」と子どもたちに話していた。
     県漁連の田沼会長は「ゴミは川から海に流れ着く。この海岸は川が流れ込んでいないのでゴミは少ない。川のところでの清掃に広がっていけば」と海域と陸域を含めた取り組みへの願いを語っていた。
     終了後、参加した子どもたちに話を聞くと、「思ったよりゴミが少なかった」との感想もあり、普段からのゴミ拾いやゴミを捨てないことの大切さを伝えると、「分かった」と元気よく答えてくれた。
     引き続き、漁船の乗船体験会が行われ、明石海峡を航行しながら漁業や海の環境保全について学んだ。