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令和7年度兵庫県新規採用職員辞令交付式
令和7年度がスタートした4月1日、県庁南側の県公館で兵庫県新規採用職員の辞令交付式が開かれた。今年度採用されたのは311人で、うち女性は154人となった。また、総合事務職は155人、技術職は156人となった。
辞令交付式では、一人ひとりの名前が呼ばれたあと、代表して本岡美月さんが齋藤元彦知事から辞令を受け取り、西村友満さんが「公務員として誠実かつ公平に職務を執行する」と宣誓した。
訓示に立った齋藤知事は、「入庁おめでとうございます。兵庫県庁を選んでいただいたことを嬉しく思います。これから皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。2025年は阪神・淡路大震災から30年、北但大震災から100年の節目。兵庫県にとって大切な年です。今月、大阪・関西万博が開幕します。神戸空港の国際チャーター便も就航します。兵庫にとって新たなステージが始まる年。そんな時に皆さんとともに兵庫を担うことを大変嬉しく思います」と歓迎した。
そして、「目指すのは躍動する兵庫。人口の絶対数が減る時代だからこそ、一人ひとりが輝き、個の力がみなぎる兵庫をつくっていきます。カギとなるのは未来を担う若者たちです。それぞれが可能性を広げ存分に力を発揮できる環境づくりを進めていきます。経済情勢の変化や気候変動など世界で若い世代の不安が広がっています。兵庫県では若者・Z世代応援パッケージとして県立大学授業料等無償化、奨学金返済支援制度の拡充など高校生、大学生、若い世代を応援する施策をしっかりやっていきたい。誰も取り残さず県民ニーズをきめ細かく拾い、寄り添っていくためにも皆さんの若い力を大いに発揮していただきたい」と期待した。
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躍動する兵庫へ若い力に期待
さらに、「阪神・淡路大震災から30年。皆さんは震災を経験されていないと思います。防災対策はあらゆる行政分野に反映することが重要です。これから県職員として災害に向き合い、先輩職員らから経験を学び、職務にいかしてもらいたい。県としても様々な機会を通じ震災の経験や教訓を国内外に継承していきます」。
「4月から万博が始まります。兵庫県では県内各地域でフィールドパビリオンのプロジェクトを実施してきました。万博会場だけでなく広大な兵庫県そのものをパビリオンとして多くの方に来てもらいたい。当初はゼロからのスタートでしたが、今や認定プログラムは260を数えます。万博のレガシーとしてそれぞれの地域の活性化に繋げていきます。その意味で持続的な活性化、発展がこれからの兵庫県にとって重要です。自らの足で自らの目で感じ、柔軟なアイデア、企画を提案してください」と求めた。
その上で、「仕事に慣れるのは大変ですが、遠慮せず先輩、上司に相談していただきたい。存分に力を発揮できるよう私自身、幹部職員をはじめ県職員一丸となって風通しのよい職場づくりを進め、皆さんの県庁生活を支えていきたいと考えています。最初は3日、1週間、1カ月、3カ月、1年と少しずつ仕事に慣れて知識を蓄え、一歩いっぽ歩んでください。私たちも皆さんの歩みを全力で応援します。兵庫の未来を担う人材として大きく育つことを期待しています。ともに前を向いて頑張っていきましょう」と呼びかけた。