• 県内初の社会福祉連携推進法人を認定 加古川市の日の出医療福祉グループ  社会福祉法人等が連携して福祉サービスを提供する社会福祉連携推進法人制度で、兵庫県で初めて一般社団法人「日の出医療福祉グループ」(加古川市)が認定され、8月8日午前、県庁で齋藤元彦知事が大西壯司代表理事に認定書を交付した。全国では3番目となる。
     同制度は、2以上の社会福祉法人等の法人が社員として参画し、その創意工夫による多様な取組を通じて、地域福祉の充実、災害対応力の強化、福祉サービス事業に係る経営の効率化、人材の確保・育成等を推進するもの。令和2年に法改正により創設され、今年4月からスタートした。同じ目的意識を持つ法人が個々の自主性を保ちながら連携し、規模の大きさを活かした法人運営が可能となる効果が見込まれている。
     今回、認定を受けた日の出医療福祉グループは、社会福祉法人「日の出福祉会」(稲美町)、社会福祉法人「博愛福祉会」(加古川市)、医療法人社団「奉志会」(稲美町)の3法人が連携して介護、医療、保育、障がい者福祉などの業務を行っている。
     認定書を手渡した齋藤知事は、「コロナ禍では、人材を含む応援、横の連携が重要となった。その仕組みとなる制度であり、認定によってさらなる発展を」と期待を寄せた。その上で、「福祉の現場では、特に人材確保が課題となっている。中長期的には外国人スタッフの日本語研修などが一層必要となる。その意味で、制度の仕組みを生かしてしっかり連携し、県としても皆さんを支えていく」と述べた。
     大西代表理事は、「大変光栄、身が引き締まる思い。福祉向上の一助になるべくベストを尽くす。地域広域事業をはじめ。外国人人材の育成、確保も進めていく。社会福祉連携推進法人として、より一層、地域福祉のために頑張りたい」と語った。