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令和7年度がスタート 齋藤知事が県幹部に訓示 知事、副知事、教育長、本庁12部長、10県民局・県民センター長ら兵庫県の幹部職員による令和7年度最初の政策会議が4月1日、県庁で開かれた。県の最高意思決定機関として毎月定期的に開催している。この日は、新任の部長、県民局・センター長らが初めて出席する中、齋藤知事が新年度のスタートにあたり訓示した。
齋藤知事は、「37名中、新しく加わった方が8名。1年間よろしくお願いいたします。今年は兵庫県にとって大きな転換点。阪神・淡路大震災から30年、北但大震災から100年の節目です。4月から大阪・関西万博が始まります。神戸空港の国際チャーター便もスタートします。まさに新たなステージともいえる年です。安全安心で夢、希望にあふれ、躍動する兵庫の実現を目指していきます」と目標を示し、新年度の課題、キーワードとして、①安全安心の確立、②挑戦する若者への応援、③新たな時代に向けた活力の創出を挙げた。
安全安心の確立では、「創造的復興の理念を世代、地域を超えて継承していくこと、新たな防災・減災対策を進めていくことが兵庫の使命です。今年9月には国内外の被災地の方の参加を得て創造的復興サミットを開催します。能登半島地震を踏まえて災害への対応力の向上にも取り組みます。そして安心して暮らせる社会の構築に向けて、特殊詐欺被害対策が重要です。専門的な課を設置しました。不登校、ひきこもり支援、SNS誹謗中傷対策などを進めます」。
挑戦する若者への応援では、「若者・Z世代応援パッケージとしてライフステージに応じた施策を展開します。県立大学授業料無償化については令和8年度の完成に向けて着実に進めいきたいと思います。県立高校、特別支援学校の環境への投資をさらに進めます。こういった施策は各部局横断する幅広い取り組みであり連携、協力して進めていきます」。
新たな時代に向けた活力の創出では、「万博の開催、神戸空港の国際化のスタートを踏まえ、260を超えるフィールドパビリオンや、県内に多くの方に足を運んでもらえるようPRに引き続き取り組みます」。
そして、「仕事を進めるうえで大事なのは、現場主義と対話の重視です。県内各地を訪れ県民の皆さんとの対話の機会を持ちたいと思います。皆さんも地域の団体、県民の皆さんから様々な意見をうかがい政策につなげていただきたい。そして、これまで以上に風通しのより職場づくりに意を用いていきたいと思います」と述べたうえで、「県庁再整備ではコンパクトな庁舎を整備します。完成するまでは分散化しますが、ICTを活用し、柔軟な働き方を推進していきたい。さらに創意工夫をしながら仕事を進めていただきたい。一方で、ワークライフバランスが大事です。心身ともに健康に留意してこの1年間、躍動する兵庫の実現に向けて力を合わせていきたいと思います。皆さんの活躍を期待しています」と訴えた。