• 「コレも兵庫!HYOGO うまいもん COLLECTION」  「五国鍋」など兵庫県産の食材を美味しく堪能できる「コレも兵庫!HYOGO うまいもんCOLLECTION」が1月10日から2月12日まで、神戸市中央区のひょうご五国ワールド神戸三宮横丁で開催されている。
     神戸市を中心に大阪・東京で日本各地の郷土飲食店を展開する株式会社ワールド・ワンと兵庫県が連携し、今年度から実施しており、春の第1回、夏の第2回に続き、今回で3回目。今年度最後の集大成として香住ガニや赤穂産マガキ、朝来市産岩津ねぎ、丹波篠山産山の芋などによる冬の県産食族を利用した料理を提供し、産地の魅力とあわせてPRしている。これによって認知度向上や販路拡大を図るのがねらい。
     おすすめの「五国鍋」は、神戸の水菜、播磨のマガキ、但馬の香住ガニ、丹波赤どり、淡路えびす鯛などを集結させた。締めの雑炊は明石海苔、丹波篠山米、淡路島産もみじたまごを仕様する。その他にも岩津ねぎのせ播州ラーメンなど、山の幸から海の幸まで兵庫の「うまいもん」を提供している。
     開幕前日の9日には、オープニングセレモニーが開かれた。まず、齋藤知事が「ひょうご五国ワールドは、県の素晴らしい食材を提供するパビリオンとして2019年にオープンした。コロナ禍で大変だったが続けていただいたことに感謝している。カキ、カニなど兵庫の水産物が美味しい時期。特に若い人にもっと食べてほしい。県とワールド・ワン、各地の生産者が連携し、食材を発信していく」、ワールド・ワンの河野圭一社長は「今回で3回目。官民一体となって兵庫の食材を伝えてきた。生産者とお客様をつなげ、継続的な消費に結びつけることがミッション。この取り組みをさらに広げたい」と意欲を語った。
  • 五国ワールド神戸三宮横丁で開催  続いて、齋藤知事、河野社長と生産者の3人がフリーディスカッション。但馬漁業協同組合「福元丸」船長の福本好孝さんは、香住ガニについて「鮮度にこだわっている。どこの港にも負けない気持ちでやっている」、赤穂市漁業協同組合牡蠣養殖部会長の大河司さんは、マガキについて「播磨のカキはいい環境で育っている。加熱しても身が縮みにくくフレッシュな状態で食べることができる」、仮屋漁業協同組合代表理事組合長の相田欽司さんは、えびす鯛について「獲れた時から温度管理をしっかり行い、生きのいい鯛を届けている」と食材への思いや情熱を話した。河野社長は「生産者の情熱を伝え、食べたい、行ってみたいにつなげたい。食を通じて兵庫の魅力を高める」と訴えた。
     この後、五国鍋を試食。完食した齋藤知事は「それぞれの食材が美味しく、ダシもいい。食材のチョイスが見事」と感想を述べ、「これからも連携、コミュニケーションを図って、産地の活性化を図っていきたい」と語った。